古くて新しい圧力が、仕上げにかかってきている。

写真はすべて下記に引用したSNSニュースの一部

 政治家からの、特定の教科書を使え(あるいは使うな)という圧力は、今に始まったわけではない。もう何十年もあった。ただ、圧倒的多数を占める公立学校では、特に小中では学校単位で採択を決めることができない制度になっていたため、圧力の矛先が教育委員やその人事に向かっていたというだけである。地域ボスが教育委員に自らの息のかかった者を送り込むなどは、いくつかの事例は問題になったものの、それ以上に日常茶飯事であった。そしてその圧力は、全ての教科書の記述を彼ら政治家が好む記述に揃えさせる(揃えようとしなかった教科書は採択されずつぶされる)、という形でいちおうの“成功”に終わった。

 そして今、政治的な圧力が、これまで行政からの圧力の効きにくかった私立進学校に向かっている。というだけのことである。ある意味、仕上げにかかっているということであろう。だが、これで終わりではあるまい。現にいま、授業そのものについての圧力がますます強まっている。

灘、麻布…名門校に右派、安倍首相“お友達”政治家らが“圧力”